国務院外交部の洪磊・報道官は９月１６日、先の英国大臣による香港の普通選挙に関する論説に不満を表明した。１７日付香港各紙によると、洪報道官はヒューゴ・スワイヤー英国務大臣が普通選挙に関し「英国はいつでも支援を提供する準備がある」との論説を香港紙に寄稿したことについて、「香港の政治体制改革と普通選挙は中国の内政であり、外国の干渉は認めない」「英国政府は香港内部事務へのいかなる形の干渉もただちに停止することを要求する」と述べ、強い不満を示した。『人民日報』傘下の『環球時報』も１６日付社説で「米英政府の香港の政治体制改革に関する態度表明は各自の国家利益に基づいている」と指摘、特に英国は植民地時代に香港総督を直接任命していたのに今になって香港の民主化を推進するのは「不純な動機」とみている。特区政府中央政策組の首席顧問を務めた劉兆佳氏は、最近の米英による干渉は米国の中国包囲網の一部とみており、このため中央は民主派が米英の協力の下で特区政府の主導権を奪おうとしているとみなして強硬になり、政治体制改革にはマイナスと指摘している。