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李旺陽氏の死亡事件、中央官僚もコメント
民主活動家の李旺陽氏の死亡事件について、これまで沈黙していた中央・特区政府官僚が相次ぎコメントを発表した。6月15日付香港各紙によると、中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)の李剛・副主任は14日、香港社会が李氏の死因に注目していることをすでに中央の関係部門に伝えたことと、湖南省の公安機関が専門家による調査グループを組んで事件を調査しており、その結果は速やかに公表することを明らかにした。同日には曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官が立法会答弁で事件には疑問点があると指摘したほか、コメントを拒否していた梁振英・次期行政長官も初めて口を開き、中央に香港市民の意見を伝えることを承諾した。特に中連弁の李副主任がメディアの取材に応じるのは2年ぶり。胡錦涛・国家主席も来港する返還記念日に7・1デモが盛り上がる懸念や9月の立法会議員選挙で親政府派が不利になることを中央が考慮したとみられる。