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梁振英氏、得票率60%で統治に懸念も
行政長官選挙で当選した梁振英氏は、3月26日から次期行政長官として活動を開始、セントラルの政府合同庁舎に設けられた次期行政長官弁公室も運営を開始した。梁氏は曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官と会談したほか、中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)などを訪問した。同日付香港各紙によると、中央政府は梁氏の獲得票数800票を目指して選挙工作を行っていたようだが、実際の獲得票は689票。得票率は60.9%で過去最低となったため、今後5年の統治を懸念する向きが多い。唐英年(ヘンリー・タン)氏の推薦票390票から流出したのは予想を下回る105票で、自由党やデベロッパー、経済団体など一部財界の唐氏に対する支持は揺るがなかった。