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香港大富豪の代理母問題、告訴できず
恒基地産（ヘンダーソン・ランド・デベロップメント）の会長を務める香港の実業家、李兆基氏の長男である家傑氏が独身でありながら代理母に委託して子供を設けたことについて、条例に違反するとして刑事告訴を目指していた香港警察は先ごろ、捜査を断念した。１３日付『りんご日報』によると、香港の法律「人類生殖科技条例」では香港あるいは他の場所での商業目的での代理母行為を禁じているほか、金銭を払って資料を集めたり代理母の手配を協議することも違法となる。また、条例では代理母による出産は婚姻相手が不妊および他の治療法がない場合と決められており、未婚の家傑氏はこの条件に当てはまらない。昨年７月に生まれた家傑氏の３つ子の息子たちは米国で代理母が出産したと同１０月に香港のマスコミが報じていたことから当局では捜査を進めていたが、証拠が足らず刑事事件としての告発を断念したようだ。立法会議員の中には、外国では商業目的の代理母が合法である国もあり、香港警察が香港域外で捜査を行い証拠を集めるのは難しいと指摘している。
