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最新号の内容 -20161216 No:1469
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中国の血を引く日本代表

中国美女図鑑

ミスインターナショナル日本代表選出大会で水色のビキニ姿でポーズをとる文室理惠さん。2016年1025日、東京水道橋の東京ドームシティホールで筆者撮影

 

文室理惠さん

 このところ世界大会を持つ美人コンテスト(選美大賽)の日本代表に、相次いで外国人の血を引く美女が選ばれている。

 その発端は2015年ミス・ユニバース(環球小姐)日本代表選出大会で優勝した宮本エリアナさん。父親が米国人で、エキゾチックな容貌から「日本代表としてはどうか?」という声もあがった。一方、2016年のミス・ワールド(世界小姐)日本代表には、インド人の父親を持つ吉川ブリアンカさんが選ばれたが、彼女は象使いの資格を持つという異色のキャラクターで、日本語・英語・ベンガル語を駆使して国際医療ボランティアに取り組んできた経歴の持ち主。

 国内大会止まりながら、2012年ミス日本(日本小姐)でグランプリに輝いた新井貴子さんは、あのイチロー選手を育て、広島東洋カープコーチをつとめた新井宏昌氏の娘。氏が在日コリアン三世であることは広く知られた事実だが、姉の新井寿枝さんも2011年ミス日本に出場しミス着物に選ばれた美人姉妹だ。ミス日本には過去に辛淑玉さんが司会をつとめた歴史もある。
 

中国美女図鑑

2017年ミス・インターナショナル日本代表準ミス3位に決まった文室理恵さん。他のミス日本代表4人と共に向こう1年間、国際文化協会の親善友好行事に参加する。筆者撮影


 ミス・インターナショナル(国際小姐)も負けてはいない。114日に東京ドームシティホールで行われた2017年日本代表選出大会で、準ミス日本代表3位に選ばれたのが文室理惠さん。母親は中国回族で、10歳まで雲南省昆明で過ごした経歴の持ち主。昆明の小学校で学んだから、中国語はネイティブレベル。現在は北京の中国傳媒大学で新聞学を学ぶ大学生だが、将来は「日本の会社に就職して語学力を生かす仕事をしたい」と目を輝かせた。 


(このシリーズは月1回掲載します)

 

筆者・和仁廉夫(わに・ゆきお)

1956年東京生まれ。香港で第2次大戦期の日本占領史跡などを扱った『歳月無聲』(花千樹出版・中文)を出版。中国ミスコンに関しては、「広州『姿』本主義〜香港返還もう一つの意味」(霞山会『東亜』2009年9月号)がある。