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中国の血を引く日本代表
文室理惠さん このところ世界大会を持つ美人コンテスト(選美大賽)の日本代表に、相次いで外国人の血を引く美女が選ばれている。 その発端は2015年ミス・ユニバース(環球小姐)日本代表選出大会で優勝した宮本エリアナさん。父親が米国人で、エキゾチックな容貌から「日本代表としてはどうか?」という声もあがった。一方、2016年のミス・ワールド(世界小姐)日本代表には、インド人の父親を持つ吉川ブリアンカさんが選ばれたが、彼女は象使いの資格を持つという異色のキャラクターで、日本語・英語・ベンガル語を駆使して国際医療ボランティアに取り組んできた経歴の持ち主。
国内大会止まりながら、2012年ミス日本(日本小姐)でグランプリに輝いた新井貴子さんは、あのイチロー選手を育て、広島東洋カープコーチをつとめた新井宏昌氏の娘。氏が在日コリアン三世であることは広く知られた事実だが、姉の新井寿枝さんも2011年ミス日本に出場しミス着物に選ばれた美人姉妹だ。ミス日本には過去に辛淑玉さんが司会をつとめた歴史もある。
筆者・和仁廉夫(わに・ゆきお) 1956年東京生まれ。香港で第2次大戦期の日本占領史跡などを扱った『歳月無聲』(花千樹出版・中文)を出版。中国ミスコンに関しては、「広州『姿』本主義〜香港返還もう一つの意味」(霞山会『東亜』2009年9月号)がある。 |
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