中国人民銀行（中央銀行）は8日発表のリポートで、2016年の国内総生産（GDP）成長率予想を6.8％に据え置いた。内需面では、積極財政によって不動産・インフラ投資が加速しているものの、民間投資は依然として弱いと分析。外需面では、貿易が予想を下回る伸びにとどまり、うち輸出は下振れ圧力に直面していると指摘した。公式ウェブサイトに掲載された同リポートは、人民銀研究局チーフエコノミストの馬駿氏などが作成したもの。中国経済を支えるプラスの要素として、◆不動産開発投資、インフラ建設投資の伸びが大きく回復していること、◆工業企業の利益改善が進み、下期には製造業の投資が安定化するとみられること――を挙げた。（フィスコ提供）【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14138