全国人民代表大会（全人代、国会に相当）の范徐麗泰（リタ・ファン）常務委員（前立法会議長）は５月５日、ＤＢＣ数碼電台の番組に出演し、「香港独立」の主張を批判した。６日付香港各紙によると、范徐氏は「自決」を綱領に盛り込んでいる政党は公然と「独立」を鼓吹するのをはばかり、いわゆる「自決」によって「独立」を美化しているだけと指摘。「現段階で独立を掲げれば票を失うため、自決という言葉で市民をごまかしている」と非難した。また次期政権に普通選挙に向けた政治体制改革プロセスのやり直しを期待する声もあるが、范徐氏は「香港市民が原則上、（２０１４年８月３１日に）全人代常務委員会が決定した枠組みを受け入れない限り、政治体制改革プロセスをやり直す意味はない」と断言した。全人代香港代表で元保安局長の李少光氏も「民主派の大物には公然または水面下で独立を支持している者がいる」と批判。穏健民主派と過激派の両方の支持票獲得を狙った政治戦略とみるが、「その戦略は非常に危険」と指摘した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14493