ハンバーガーチェーンのバーガーキングが香港内のほとんどの店舗を閉鎖、経営者も行方をくらましていることがわかった。１２月２日付香港各紙によると、店舗が閉鎖されたのは健味堡有限公司がフランチャイズ契約で運営していた黄大仙、将軍澳、油麻地、湾仔、尖沙咀の５店舗。香港国際空港店と山頂（ビクトリアピーク）店の２店舗は、ＳＳＰＨＫ社という全く別の会社の経営のため通常通り営業しているという。閉店の直接の原因は巨額の債務とみられており、負債総額は未払い賃金のほか店舗賃料に不動産税、店舗改装費や広告費など含め、２０００万ドル以上と試算されている。また、従業員などから救済措置を求められた労工処でも、健味堡の経営陣との連絡は取れていない。なお、同社の取締役３名は全員中国本土出身者で、法人登記もＢＶＩ（英領バージン諸島）でなされている。ちなみにバーガーキングが香港に初上陸したのが１９８０年だが、この時は数店開店したのみで９０年に一度撤退。２００３年にＳＳＰＨＫ社運営の香港国際空港店を皮切りに再上陸を果たし、その後、健味堡が１０年間限定の経営権で０７年に参入した。【関連記事】