民主党の許智峯・議員が立法会議事堂で女性の政府職員のスマートフォンを奪い、男子トイレに持ち込んでスマホ内のデータを閲覧したことが問題となっている。4月26日付香港各紙によると、許氏は24日、高速鉄道の「一地両検」条例草案委員会の会議の際、階段で女性職員がスマホにメモしているのを見つけ、女性に何をメモしていたのか尋ねたが女性が答えなかったため、スマホを奪って男子トイレに駆け込んだ。許氏はトイレでスマホ内のデータを閲覧し、約10分後にスマホを他の政府職員に渡した。政府は重要な議案審議の際、議員の行き先を把握して流会を避けるために「パパラッチ」と呼ばれる職員を立法会に派遣している。スマホを奪われた女性はこのパパラッチを務めていた保安局の行政主任だった。この女性職員は25日、スマホを奪われたとして警察に通報し、警察は立法会に立ち入り捜査を開始した。許氏は同日、民主党の胡志偉・主席とともに記者会見で謝罪し、警察の捜査に協力すると述べた。動機についてはパパラッチによる議員監視はプライバシー侵害の疑いがあるためと弁明した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180329_8208/