学者ら18人、共著で「真の本土派」提唱【香港―政治】

近年の本土派、自決派、独立派の台頭への懸念から学者ら18人が本当の「本土」の意味を探る共著『我們是香港真本土(われわれこそ香港の真の本土派)』を刊行した。5月5日付香港各紙によると、同書は香港科技大学の雷鼎鳴・教授、香港大学校務委員会の李国章・主席、弁護士の湯家●氏、財界人のアラン・ジーマン氏、コラムニストの潘麗瓊氏らが執筆。4日に行われた出版記念フォーラムで雷氏は「現在、社会のいわゆる本土派の人たちはすべてニセ本土派。彼らの言行は社会の安定を破壊するだけ」と非難。これらの人たちは「本土」という言葉でポピュリズム(人民主義)や排他主義の思想を覆い隠しているだけと指摘し、「仮に香港独立が発生すれば住宅価格は楽観的にみて90%下落するが、そのときは多くの人が失業し、安い住宅すら買えない」と述べた。また潘氏は青年新政のシナ発言や香港衆志の黄之鋒氏が米国に干渉を求めていることなどを挙げ、いわゆる本土派の行動は植民地懐古や「反中国、欧米崇拝」に過ぎないと批判した。【●=馬へんに華】【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17287

Share