香港金融管理局(HKMA)が香港ドル防衛のため実施した市場介入は4月12~16日の4日間(取引日)で約133億ドルの規模に達した。17日付香港各紙とによると、香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の下限に迫ったため、HKMAは4日間で5回にわたり米ドル売り・香港ドル買いの市場介入を行った。介入額は合計132億5100万ドルで、銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス(MKMA決済性預金残高)は18日に1665億1300万ドルに減少する。永隆銀行のエコノミストは、香港と米国の金利差は依然開いたままなので資金流出は続き、6月までにアグリゲートバランスが200億~300億ドル減少する可能性を指摘。また星展銀行(DBS)のエコノミストは、資金流出が続けば銀行間金利(HIBOR)は引き続き上昇し、香港各行は今年3回利上げするとみる。現在おおむね5%となっている大手行のプライムレートは年末に5.75%にまで上昇すると予測している。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180417_8917/