公立病院の北区医院は4月13日、病理解剖を行う予定だった遺体の一部が行方不明になったと発表するとともに謝罪した。4月14日付香港各紙によると、行方が分からなくなっているのは2月25日に同病院で死亡した71歳の女性の脳部だ。死因を調べるため3月2日に遺体から全脳を摘出し、ホルマリンで防腐処理を施した後に保管されていた。脳部以外の遺体は4月6日に火葬が完了。4月10日に病理科の医師から解剖準備の指示を受けた保管所職員が翌11日に脳部が容器ごとなくなっていることに気付いたそうだ。通報を受けた警察では、防犯カメラの映像を押収したものの、1カ月前の映像はすでに削除されていることが分かった。亡くなった女性は2月22日に精神錯乱状態で同病院に入院。その後容体が悪化し2月25日に死亡したが、死因が分からないため解剖をして、その結果が死因法廷に報告されることになっていた。病院側の話では、遺族はこの事件に対し「少々悲しく傷ついている」と話しているという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180313_7780/