中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)の王志民・主任は4月15日、香港政策研究所が主催したシンポジウム「全民国家安全教育日・香港研討会」で講演した。16日付香港各紙によると、王主任は俗に「縄は最も細い部分から切れる」といわれることを挙げ、「国家の主権、安全、発展の利益を守る面において香港の制度は不完全で、ひいては世界で唯一、長期的に国家安全に関する法律制度が整備されていない地域」と指摘。さらに「近年、外部勢力の浸透と内部勢力の呼応が見られ、一部の『香港独立』過激派分子が各種方法で国家の主権・安全に挑戦し、内部から香港の立憲体制や法治を脅かし、台湾や国外で反中勢力と結託して国家の分裂と政権転覆を図っている」と述べ、学術や言論の自由をはるかに逸脱していると非難した。林鄭月娥・行政長官も「香港に国防の責任はない」として国家の安全に関心を持つ必要はないと思われていることを挙げ、国家安全に関する宣伝・教育に力を入れる姿勢を示した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180412_8445/