フィリピン大統領来港、人質事件で初の謝罪【香港―政治】

2010年8月にマニラで多数の香港人犠牲者を出したバスジャック事件から8年が過ぎたが、非公式に香港を訪問したフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は4月12日、初めて事件について謝罪した。13日付香港各紙によると、大統領は11日に在港フィリピン人コミュニティー関係者と面談した際、「フィリピン大統領およびフィリピン国民の代表として正式に謝罪する(apologize formally for you)」と述べた。特区政府スポークスマンは「この謝罪が犠牲者の遺族や負傷者、その家族への慰めになることを望む」とコメントした。遺族の1人は「8年後の謝罪は遅いが、死傷者の家族にとってもフィリピンの観光業にとっても良いことだ」と話す一方、生還者の1人は8年後の正式謝罪では意義が小さいと話している。当時大統領だったベニグノ・アキノ3世とマニラ市長のアルフレード・リム氏は謝罪を拒否。その後13年にジョセフ・エストラーダ現マニラ市長がマニラ市政府として謝罪し、翌14年にはフィリピン政府が哀悼の意を表するとともに被害者や遺族に額外の慰問金を出すとの声明を発表したが、大統領による正式な謝罪は初めて。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=7787

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