香港の「救護車/AMBULANCE」(救急車)はその車体の色から「白車」という通称で呼ばれているが、3月中旬に「黄色い救急車」がお目見えした。消防処では今後8カ月にわたり、車体が黄色い新型車両3台を各救急ステーションで試用していく▼香港には現在381台の救急車があるが、車体寿命は7年。2016年に購入した新型車両は1台約100万ドルで、車体の色は欧州連合(EU)で標準認証されている黄色を採用。走行中の安全確保のため運転席と後部が完全に分離されているほか、これまで車内の右側にあった寝台が中央に置かれイス4個を増設し、救急隊員が多角的な処置が出来るようにするなど、5つの特徴がある▼筆者が以前事故に遭遇し救急車を呼んだときは「CALL白車!」と叫んだらすぐに通じた。しかしその後、「白車」という通称には救急医療へのリスペクトが感じられないという指摘があることを知った。今後黄色い救急車が増えたらその呼び名も変わっていくのだろうか。(本)