清明節で郊外の火災が頻発、100件近く【香港―社会】

香港市民がお墓参りを行う「清明節」の4月5日、各地で100件近い火災が発生した。6日付香港各紙によると、この日の午後10時までに発生した火災はボヤから大規模なものまで計97件。その多くが消防処のヘリの空中消火で鎮火されたが、その回数は実に123回にも達したという。幸い火事によるけが人などは報告されていないが、この日は乾燥注意報が発令されるなど、天候も追い討ちをかけた形だ。特に元朗では被害が多く、港頭村では午後2時ごろ火柱が30メートルに達するほどの激しい火災が発生。また正午過ぎに起きた流浮山の出火は周辺にいた約400人が避難、火が近くの廃車置場の乗用車にも燃え移り、100万ドル以上の損害を出すほどの規模となり、鎮火に4時間を要した。なお、香港や中国本土では墓参りの際に、故人や先祖をしのび紙製の供え物をたき火で燃やす習慣があり、それらが火種となり周囲の植物などに燃え広がって火災が発生している。一方、香港天文台によれば、例年は清明節といえば湿度が高まり始めるころで小雨が降るシーズンにあたるが、今年は天文台の観測所で27.8度を記録する暑さとなった。新界地区では30度を超えた所もある。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180404_8239/

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