3月11日に行われた立法会補欠選挙では親政府派と非親政府派が2議席ずつ獲得。直接選挙枠では33議席(2議席は空席)のうち親政府派が17議席、非親政府派が16議席、職能別選挙枠では35議席のうち親政府派が25議席、非親政府派が10議席となる。このため直接選挙枠での個別裁決で非親政府派は否決権を取り戻すことはできなかった。12日付香港電台(RTHK)ニュースによると、新界東で当選した新民主同盟の范国威氏はこれを「民主派にとって大打撃」と述べたほか、香港中文大学の蔡子強・講師は九龍西選挙区で親政府派候補が当選したことは意外だとして、「返還以来、初めて民主派が1対1の選挙で親政府派に負けたことは大きな警告」と指摘した。香港経済民生連盟(経民連)の林健鋒・副主席は、直接選挙枠の得票率は6対4で民主派が優位との通例を打ち破ったと評価。香港島で当選した区諾軒氏は親政府派候補との差がわずか9000票余りだったことから「勝利とはいえず辛勝だ」との見方を示した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180306_7578/