香港ではこのところ児童虐待事件が相次ぎ、社会問題の1つとして注視されているが、政府社会福祉署の最新統計によると、2017年に新たに報告された児童虐待は947件に上り、前年の892件に比べ6%増加した。また、過去4年内では最も多い件数となった。このうち最も多かったのが、身体への虐待行為で全体の39%を占めた。次の多かったのが性的虐待の33%、そして世話の怠慢が24%だった。虐待の加害者のうち、59%が被害者の父母、9%が被害者の家族や友人だったが、11%は被害者と無関係の人物だった。一方、同署に報告があった17年の性的暴力の件数は、前年比12%増の967件。発生地点はチムサーチョイ・油麻地・旺角地区が19%を占め、最も多かった。被害者の9割以上が女性であることも分かった。17年の夫婦あるいは同居の恋人による家庭内暴力は約3100件で、前年よりも6%減少した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180207_7066/