陳茂波・財政長官が2月28日に発表した2018/19年度財政予算案では、経済の多角化として(1)イノベーション科学技術(2)金融サービス(3)貿易・物流(4)観光業(5)工商・専門サービス(6)建設業(7)クリエーティブ産業――に対する支援措置が盛り込まれた。(1)では香港が優位性を持つバイオテクノロジー、人工知能(AI)、スマートシティー、フィンテック(金融テクノロジー)の4分野に注力。落馬洲の「港深創新及科技園」第1期開発に200億ドルを確保したほか、「創新及科技基金」に100億ドル、「香港科技園」の施設改善に100億ドルを充てる。(2)では内外企業の香港での起債を促進する債券支援計画を打ち出し、初めて香港で起債する企業には発行費用の半分を援助する。また今後5年の金融サービス業発展推進のため5億ドルを確保した。(4)では旅遊事務署が昨年発表した香港観光業発展の青写真を実現するため政府観光局(HKTB)に2億2600万ドル、香港海洋公園の教育観光プロジェクトに3億1000万ドルの予算を充てる。(5)では香港貿易発展局(HKTDC)に2億5000万ドルの予算を充てて企業が「一帯一路」「粤港澳大湾区」の商機を生かすのを支援する。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180227_7451/