新界郷議局の劉業強・主席は2月22日、新界先住民が持つ戸建て住宅建設の権利をめぐる訴訟などの動きを批判した。23日付香港各紙によると、郷議局は22日に新春パーティーを開催し、林鄭月娥・行政長官や他の高官、立法会議員らも出席した。劉主席はスピーチで新春のあいさつに続いて「新界先住民はよこしまな考えを持つ者に絶えず挑発と攻撃を受けている」と述べ、中でも先住民の権利を保障する基本法40条に挑戦する訴訟が起き、先住民にとっては2015年の戸建て住宅建設をめぐる裁判に続く衝撃と指摘。こうした動きが先住民と他の住民との亀裂を拡大させ「長期的には香港の発展と中国の香港統治のイメージに影響する」と述べた。劉主席は「よこしまな考えを持つ者」とは誰を指すのか聞かれ、「容易に想像がつく」とだけ答えた。15年と今回の訴訟はともに度々政府に対する訴訟を起こし「長洲訴訟王」の異名を取る郭卓堅氏が申請したもの。新界住民の戸建て住宅建設の権利取り消しを要求しており、12月に開廷する予定だ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170725_2304/