化粧品小売りの莎莎が台湾事業から撤退することがわかった。2月22日付香港各紙によると、台湾にある計21店舗は3月末までに閉鎖、現地職員計260人は解雇となるが、台湾の労務法制に則った対応がなされるという。1997年の台湾進出から21年目を迎えた同社だが、今年1月までの台湾での累計の赤字額は2億ドルにもおよび、6年連続で赤字経営となっていた。台湾内の消費の伸び悩みに加えて中国本土からの観光客の激減が撤退の原因とみられているが、同社グループ全体の総売り上げの中で台湾事業が占める割合はわずか2.5%と、経営に与える影響は軽微なようだ。ただ、台湾に進出した香港の小売り企業の多くが本土客減のため伸び悩んでいる。ボッシーニは上半期で600万ドルの赤字を計上し2店舗を閉鎖、ジョルダーノは昨年1~9月の売り上げが前年同期比で1.7%減、総売り上げの17%を台湾市場に依存しているバウハウスも上半期の売り上げが同17.7%減と苦戦を強いられている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180115_6360/