旅行代理店2社のデータベースに侵入し、盗んだ顧客情報をかたに脅迫した男が1月8日、逮捕された。1月9日付香港各紙によると、年明けに旅行代理店「大航假期」と「金怡假期」から、ハッカーに顧客情報を盗まれビットコインを要求されたという通報があり、当局が捜査を進めていた。容疑者はIT業界で働いており、ハッキングによって各社約1万人の個人情報を盗んだ後、1月1日に両社に電子メールでビットコイン(1万4000米ドル相当)を払うよう脅迫状を送信した疑いがもたれている。流出した情報は顧客の氏名と身分証明書番号で、クレジットカード番号などは含まれていないそうだ。昨年11月には大手旅行代理店「縦横遊」のデータベースがハッキングされ、20万人分の顧客情報が流出した事件があったが、今回の手口は異なるという。当局は容疑者の自宅からコンピューターのデスクトップ、ノートパソコン各2台と携帯電話5台、タブレットパソコン1台を押収し、余罪の有無を含め捜査を進めている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180105_6230/