安藤洋陽さん
中華圏ミスコンにも意欲
このほどミス・インターナショナル日本代表選出大会(国際小姐日本大賽)にエントリーされたが、惜しくも選外となった。慶応大学法学部の学生だが、米国ボストン大学に留学して国際関係を学んた。今年の日本大会では、ベスト8に進むと英語でのスピーチが課せられただけに、得意の英語が生かすチャンスを逃したことをたいへん悔しがっていた。
日本生まれ、日本育ちだが、日本人男性と上海出身の中国人女性との間に生まれたため、幼い頃から母親には中国語で育てられた。中国語も何一つ不自由しないほど堪能だ。つまり、日本語・英語・中国語に秀でた「トリリンガル美女」ということになる。
本人にとって、ミス・インターナショナルはミスコンへの初挑戦だった。筆者が、「二つのエスニックを併せもっているのだから、ミス・チャイニーズコスモス(中華小姐環球大賽)やミス・チャイニーズ・インターナショナル(国際中華小姐)への挑戦も可能かもしれない」と水を向けると、大いに興味を示していた。
中国語普通話で「洋陽」は「ヤンヤン」と発音する。今後の彼女には、そのスケールの大きな名前に負けない大活躍を期待したい。
(このシリーズは月1回掲載します)
筆者・和仁廉夫(わに・ゆきお)
1956年東京生まれ。香港で第2次大戦期の日本占領史跡などを扱った『歳月無聲』(花千樹出版・中文)を出版。中国ミスコンに関しては、「広州『姿』本主義〜香港返還もう一つの意味」(霞山会『東亜』2009年9月号)がある。