廉政公署(ICAC)は11月15日、港珠澳大橋の建材品質試験をめぐって関係者19人を起訴したと発表した。16日付香港各紙によると、起訴されたのは特区政府土木工程拓展署から業務委託を受けていた米国系企業、嘉科工程顧問有限公司の元職員で、港珠澳大橋香港区間の建設に使用するコンクリート・サンプルのストレステストを行っていた。うち18人は詐欺共謀、1人は虚偽文書使用の容疑で、17日に屯門裁判法院で公判が始まる。ほかに2人が逮捕されていたが、まだ調査中となっている。詐欺共謀の被告らは2013年1月1日から16年7月26日のストレステストでコンピューターのデータを改ざんしたり、サンプルを別の物に代えるなどして、土木工程拓展署の規定に基づいてテストを行わなかったことを隠ぺいしようとした。事件発覚後、路政署が専門機関に委託し再検査を行ったところ、すべての試験結果と分析でコンクリート強度は要求を満たしていることが示された。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17722