上海自由港、香港の貿易・展示会産業に脅威【香港―経済】

上海市が自由貿易港となる可能性が浮上したことで香港の脅威となることが懸念されている。11月15日付『香港経済日報』によると、『人民日報』の微信(ウィーチャット)アカウント「侠客」は12日、汪洋・副首相が11日付同紙に掲載した論説「全面開放の新たな局面形成を推進する」を読み解き、そこで言及された自由港は上海、天津など11カ所の貿易試験区のバージョンアップ版と指摘し、香港やシンガポールは手本であり、競争相手であり、追い抜く対象だと述べている。上海はすでに中央に自由港建設案を提出しているほか、先のアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議で習近平・国家主席が来年11月に上海で第1回中国国際輸入博覧会を開催することを表明。同博覧会は上海が自由港となるのを後押しし、香港の会議・展示会産業や貿易業が挑戦を受けるとみられている。香港工業総会の郭振華・主席は「上海自由港は華中・華北地域の貿易を呼び込めるが、華南地域は香港が地理的優位性を持つ」として香港と粤港澳大湾区との協力強化を提唱した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171115_5120/

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