特区政府教育局は10月30日、中学校の中国史科カリキュラム改正の第2段階公開諮問を開始した。31日付香港各紙によると、公開諮問は1カ月行われる。第2段階の諮問文書では、政治変遷の部分が占める割合を第1段階の65%から76%に拡大、一方で文化の特色に関する部分は23%から14%に縮小する。学年別の内容では1年が有史以前~隋・唐、2年が宋・元・明・清、3年が中華民国~中華人民共和国となっており、2年で香港割譲、3年で革命運動、抗日戦争、中英会談、基本法制定や特区成立について学習。香港史は10%を占める。議論のある「六七暴動」(1967年の左派暴動)、「64事件」(1989年の天安門事件)は課程綱領に盛り込まれなかったが、現在販売されている教科書には「64事件」が記載されている。教育局の陳碧華・総課程発展主任は「議論のある事件について教えるかどうかは教員と出版社が決める」として、課程綱領は枠組みに過ぎないことを強調した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171023_4572/