黄仁竜・前司法長官は10月26日、香港大学で開催された基本法セミナーで講演した。27日付香港各紙によると、黄氏は立法会議員の宣誓問題に対する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の基本法解釈に触れ、これまで5回行われた解釈の中でも「政治的色彩が非常に濃い」と形容。「宣誓時の行為が中央の最も深い神経に触れたことを表している」と述べ、本来は全人代の解釈を避けられたはずであることや、香港の3層の裁判所はいずれも宣誓法例に照らして同様の判断を下すと表明しており「解釈がなくとも結果は同じ」との見方を示した。また「香港独立」の極端な主張は香港の民主の発展を破壊し、中央と特区の信頼関係に影響するだけと指摘し、「香港独立や自決を掲げて中央に限界に挑戦し続ければ、最終的には香港の法治と高度な自治を損なうことになる」と戒めた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171023_4572/