立法会で10月25日、非親政府派による奇策の議事妨害によって高速鉄道の「一地両検」に関する拘束力のない政府議案の審議には至らなかった。26日付香港各紙によると、25日の議事日程では口頭質疑6項目と「銀行業(修正)条例草案」の1、2回目の審議の後に「一地両検」議案の審議に入る予定だった。だが民主派が9回にわたり人数確認を要請したため計1時間半余りを消耗した上、「銀行業(修訂)条例草案」の2回目審議の冒頭で自決派の朱凱廸・議員が議事規則第54条(4)に基づき同草案を内務委員会で処理しない動議を予告なしに提出した。この規定は緊急な可決を要する際に運用するもので返還後では初めてとなる。この動議について民主派議員は1人15分ずつ発言して会議を引き伸ばせることとなり、午後8時になっても終わらなかったため「一地両検」議案は来週あらためて討議することとなった。林鄭月娥・行政長官は「一地両検に反対する議員は審議先送りのため全く関係のない議案を利用した」と批判した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171019_4531/