香港人力資源管理学会の調査で、昨今の人手不足から企業の採用姿勢が穏やかながら積極的になってきたことがわかった。10月11日付香港各紙によると、調査は7~8月に80社・機関を対象に行われたもので、下半期の人材募集を「引き続き行う」「増やす」など積極的な答えが82.6%と前年同期比で5.3ポイント上昇したという。「減らす」「凍結する」などの消極的な答えが17.5%と5.3ポイント減少したのと対象的だ。同学会の李志明・会長は「香港の労働市場は伸び続けている。これからは売り手市場で雇用側が人材不足や社員の引き留めに悩まされることになるだろう」とコメントした。また同学会では上半期の雇用動向調査も行っているが、同期における職位増加率が2.3%増と、前期比で1.8ポイントも上昇しているとあきらかにした。新規採用に積極的な証拠といえるが、業種別では「金融サービス・銀行・保険」が11.4%と飛びぬけている。一方で離職率の高い業界として「建設・デベロッパー・不動産」(20.7%)と小売り(18.3%)が挙げられた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170731_2395/