不動産コンサルタントのナイトフランクによる統計で、香港の高級オフィス賃貸料が世界一であることが分かった。9月29日付香港各紙によると、世界23都市の30階建て以上の物件にある高級オフィス賃貸料を調査したリポートで、第2四半期の香港の平均賃貸料(1平方フィート/月)が197ドルと4年連続で世界一となった。この数字は飛びぬけて高く、2位のニューヨーク(マンハッタン)の105ドルを88%も上回り、3位の東京(91ドル)の倍以上となっている。高値の原因について、同社の林浩文・高級董事は「中環の高級オフィスの絶対量がマンハッタンの10%程度しかなく、空室率が1.9%しかないのが大きい。下半期も前期比で2~4%上がるのでは」と、高級オフィスが集中する中環地区の需要の高さを指摘している。ただ一方で供給が進み下落する地区もある。開発の進む東九龍は上半期で5%も下落。同社では下半期はさらに3~4%下がると予測している。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170810_2643/