本土派政党「熱血公民」の鄭錦満・副主席が公共図書館内で簡体字の児童書を捨てた事件の裁判が9月19日、開かれた。20日付香港各紙によると、窃盗罪と不誠実罪で起訴されていた被告に、公共図書を借りる権利の剥奪および罰金3000ドルが言い渡された。被告は2016年3月に何文田図書館で政府が所蔵する簡体字で書かれた児童書9冊、505ドル相当をゴミ箱に捨て、その様子を動画で撮影してネット上に投稿。犯行について、公共図書館には約60万冊の簡体字書籍があり、文化侵略に対する公衆の注視をうながす目的で、自分のやり方で本を処分したと主張していた。裁判官は被告の行動を、自己中心的で愚かな行為と批判したものの、被告の言動から察すると信念は固く、収監などして感化させようとしても効果はないだろうと判断し、罰金刑を決めたという。被告は今年3月には「セントラル占拠行動」に関連した罪で禁固3カ月の判決を受けている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17376