長らく業績悪化が伝えられているキャセイパシフィック航空(国泰航空)だが、上半期の赤字額が20億ドルを超えたことがわかった。8月17日付香港各紙によると、これは16日の中間決算発表であきらかになったもの。458億6000万ドルの収入に対し483億9000万ドルの支出で、20億5000万ドルの赤字と半年単位では過去9年近くで最悪の数字となった。赤字の主な原因は引き続き燃料ヘッジ(先物取引)による32億ドルの損失だが、昨年同期比で28%減と改善はしている。ただし原油価格の上昇で燃料コストへの負担は拡大した。同社のジョン・ソロサー会長は「ファーストとビジネスクラスの需要が堅調で、カーゴ業務も上向いている。下半期の業績は回復すると思う」と述べたが、再度の人員削減の実施についての質問には「必要な場合は人員の配置については再考する」とのみ答え、明言を避けた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170612_985/