民主党員が拉致・殴打、自作自演の疑いも【香港―政治】

民主党メンバーの林子健氏が何者かに拉致・殴打され、警察は違法監禁事件として捜査を進めている。8月12~14日付香港各紙によると、林氏は11日、同党の李柱銘氏、何俊仁氏らと記者会見を行い、10日に油麻地で標準中国語を話す男ら4~5人に車で拉致され、8~9時間にわたり監禁、殴打され、太ももにホチキスの針を20カ所刺され、11日に気付いたときは西貢の海岸に放置されていたと説明した。サッカーのメッシ選手のサイン入り写真を故・劉暁波氏の妻の劉霞氏に贈ろうとしたことが理由とみており、8日に以前知り合った国家安全部職員を名乗る男から劉霞氏に贈らぬようワッツアップを通じて警告があったという。何氏は背後に誰がいるのかは判断が難しいが、中央のやり方ではなく、中国本土の政治闘争が香港に延伸しているとの見方を示した。一方、事件後すぐに通報せず、病院にも行かずに記者会見を行ったことや、拉致された場所の説明があいまいであるなどから自作自演との疑いも出ている。保安局の李家超・局長は13日、これまでの捜査では当事者の言う拉致経路を示す証拠は見つかっていないことを明らかにした。また林氏は同日、気分が悪いとして警察での聞き取りを拒否した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170811_2726/

Share