香港警察は先ごろ、コカインの運び屋をした１５歳の少女とその雇い主でマフィアの構成員である２０代の男２人を逮捕した。７月７日付香港各紙によると、当局は少し前に中国本土から陸路で香港にコカインが密輸されているとの情報をキャッチし、監視を強化。そして７月４日に深セン湾の出入境管理所から陸路で香港に入境しようとした少女の所持していたスーツケースの中から約２０キロ（末端価格１９３０万ドル相当）を発見した。雇い主の指示を受けて中学生に見えないようにＯＬ風のスーツを着用し、さも出張帰りのようにふるまって運転手付きの７人乗りのワゴンで越境しようとしたという。少女は母親と深センに居住しており、毎回１万～１万５０００ドルの報酬で運び屋を請け負っていたようだ。コカインは南米から中東あるいは東南アジアを経て広州まで運ばれ、それを深セン経由で香港に送ろうとしたものとみられている。このところ、香港の若者が現金報酬やタダで旅行に行かせてもらう代わりにドラッグや金塊などの運び屋をして逮捕される事件が相次いでいる。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17696
