北角の中華レストラン「富嘉閣」で10月11日、青森県小川原湖産のモクズガニのプロモーションイベントが開催された。同県上北郡東北町の蛯名鉱治・町長が来港しトップセールスを行った。青森県東部に位置する県内最大の湖「小川原湖」は上海ガニの兄弟種モクズガニの産地としても知られる。上海ガニのシーズンがピークを迎えているが、江蘇省産のカニの一部検体から発がん性物質のダイオキシンが見つかったことで輸入検査が厳しくなっている。こうしたなか青森県は新たな市場開拓を狙い、昨年から香港に出荷を開始した。昨年の水揚げ量2400キロに対し香港には300キロ分を輸出。今年は3倍近い1000キロ分を目指す。この日はミシュランの星を獲得している高級広東料理レストランのシェフら30人が集まった試食会も行われ、水揚げ量を超える発注希望が入るほどの反響だった。蛯名町長は「日本食があふれ、舌の肥えた消費者が多い香港市場は挑戦するのに絶好の場。青森県の高品質でおいしい食材がどこまで受け入れられるか楽しみ」と期待を寄せた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20181009_14124/