林鄭月娥・行政長官が10月10日に発表した施政報告(施政方針演説)では「明日のランタオビジョン」と銘打ちランタオ島の東側に1700ヘクタールの人工島を建設する構想が盛り込まれたが、これに反対する署名活動が始まった。12日付香港各紙によると、キリスト教団体の香港基督教協進会は10日夜から人工島建設計画の棚上げを要求する署名活動を開始。11日午後11時までに1万2600人の署名が集まった。林鄭長官が11日の立法会答弁に出席した際、新民主同盟の范国威・議員らから埋め立てで財政備蓄を使い切るなどと攻撃された。林鄭長官は1980年代の新空港、西海底トンネルなどの建設計画でも埋め立てた土地は1700ヘクタールだと指摘し、「当時も同様の批判があった。しかし当時その決定を下さなければ今日の香港はどうなっていたでしょう」と述べた。また一貫して巨大人工島の建設に反対している香港天文台の林超英・元台長は11日、ブログに「今後の気候変動リスクは大きく、大型台風の際はランタオ島東側の人工島付近の波はビルの何階もの高さに相当する」として建設反対を唱えた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20181012_14246/