香港金融管理局(HKMA)は9月17日、銀行をまたいだ即時決済システム「快速支付系統(ファースターペイメントシステム=FPS)」の始動を発表した。18日付香港各紙によると、FPSの通称は「転数快」で、香港銀行同業結算有限公司が開発・運営を行う。初期段階では香港上海銀行(HSBC)など銀行21行とアリペイなど電子決済サービス(SVF)運営会社10社が参入。17日からユーザー登録が可能となっており、30日からサービスを開始する。これによってユーザーは相手側の携帯番号を知っていれば銀行や電子決済サービスをまたいで個人と個人の間での送金が可能となる。また個人と商店の間ではQRコードを使った支払いが可能となる。取り扱い通貨は香港ドルと人民元で、複数の通貨を扱う電子決済サービスは世界で初めて。取引上限は銀行が各自で設定することとなっており、中国銀行(香港)は1日100万ドル、HSBCは無制限となっている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180517_10333/