タクシー関連の約20団体は9月13日、特区政府運輸署と協議し、市街地タクシー(赤いボディー)の運賃値上げ申請を提出した。14日付香港各紙によると、前回タクシー運賃が値上げされたのは2017年4月。今回同団体が提示した値上げ案は初乗りが現在の24ドルから25%(6ドル)引き上げて30ドルへ。その後ワンメーターごとの料金を現行の1.7ドルから1.9ドルに引き上げ、9キロメートル以降はワンメーター現行1.2ドルから1.4ドルに引き上げる。乗車1回の走行距離の中位数が7.5キロであることから計算すると平均16%の値上げとなる。業界団体は、保険料の上昇や新車価格の高騰など近年タクシーの運営コストは大幅に増加していると指摘する。政府運輸署の政策ではタクシー運賃をバスなどの公共交通機関の運賃の5~7倍とされているのに、現在は2.9倍にとどまっていて、タクシー運転手の収入が低いため成り手がいないと話し、早急な承認を求めている。一方、新界タクシー(緑のボディー)の団体もインフレを考えると、値上げの必要があるとして、運賃の上げ幅について検討する。現行の初乗り20.5ドルは有名無実化しているとコメント。乗客も運転手もセント硬貨が用意できず、トラブルの元になることもあるという。初乗り26ドルで値上げ申請することになりそうだ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17173