2015年5月に起きた、香港中文大学の副教授による妻子殺害事件の裁判が高等法院(高等裁判所)で開廷、双方の証言の相反が注目されている。8月23日付香港各紙によるとこの事件とは、香港中文大学の副教授であり医師でもあった許金山・被告が、一酸化炭素を注入したバランスボールを自家用車内に放置し、故意に妻と娘を死なせたとされる事件。検察側は助手の女と愛人関係にあったことや、家にいるはずの娘が母親と乗車していたのは想定外だったのではないかと指摘した。対する許被告側は、愛人関係について、一時的には離婚問題にも発展したが事件前にはすでに暗黙の状態となり安定していたと検察の主張を否定。また娘には、バランスボール内に殺鼠実験用の一酸化炭素が詰められているため触らないよう予め伝えており、車内に持ち込まれたのは娘による自殺行為だったと主張するなど真っ向から対立する形となった。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170913_3533/