中信里昂証券(CLSA)は8月20日に発表した研究リポートで住宅価格が15%下落すると予測した。21日付香港各紙によると、リポートは林鄭月娥・行政長官が6月に住宅供給を拡大する措置を打ち出した後、中古物件では価格を引き下げた取引が増加していることや、今後の金利上昇、経済減速、人民元の下落などを挙げて住宅相場は下落に転じるとみる。香港の不動産市場では2005年の住宅ローン金利上昇、08年の金融危機、15年の人民元急落と過去15年に3度の調整があったが、今回はこの3つの要因が同時に出現し住宅市場は過去15年で最悪の環境になると指摘。現在の住宅価格はすでに市民に負担できないレベルとなっているため、今後12カ月に15%下落して年初の水準に戻るとの見通しを示した。このほかモルガンスタンレーは下半期に5%下落、シティバンクは下半期に7%下落、バンクオブアメリカ・メリルリンチは19~20年に10~20%下落すると予測している。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180821_12729/