今年8月はこれまでにデング熱の香港域内感染が16件確認され、例年よりも感染者数が多くなっている。食物環境衛生署は8月21日、2018年7月の蚊の繁殖指数を発表した。繁殖指数は香港域内52カ所に設置した産卵器から計測しており、20%を超えると警戒ラインとされる。7月はうち15カ所で警戒ラインを超え、平均指数は6月の11.3%から15.7%へと上昇した。地区別で最も指数が高かったのは油塘の45.1%だ。郊外や市街地だけでなく中心部でも20%を超えた所があり、高層ビルが立ち並ぶセントラル・アドミラルティーでも24.5%に達している。今年は8月19日までに、敷地内で蚊の産卵が見つかり「公衆衛生及市政条例」で検挙されたケースが139件ある。そのうち133件が建築工事現場だった。当局では、デング熱感染者の住居から500メートル範囲内で噴霧剤の散布や水溝のそうじなどのほか、蚊のDNAサンプルの採取などの対策を行っている。また、8月13日から10週間にわたるアンチ・モスキート・キャンペーンを開始し、市民にも植木鉢やバケツに水をためないなどの衛生管理を呼び掛けている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180817_12654/