香港市民に浸透しつつあるLCC(格安航空会社)だが、普及に伴い苦情も急増している。6月19日付香港各紙によると、これは香港海関(税関)が明らかにしたもので、同署が1~4月に市民から受けたLCCに関する苦情や通報は25件と、前年の20件と比較すると25%増と急増。レガシーキャリア(従来型の航空会社)が10件から10%増の11件にとどめたのとは対照的な結果となった。ただ、苦情といっても、非がすべてLCC側にあるともいえない状況だ。たとえば、同署では2015年以降、予定の便に搭乗できなかったという趣旨の苦情を10件受けたが、うち3件が調査中のほか、7件は違法ではないとの結論を下している。同局の関建強・不良営商手法調査課監督は「オーバーブッキング(過剰予約)は虚偽の説明があったり、定款に記載のある代替便の提供がなければ違法だが、そうでなければ違法とはいえない」とコメント、市民に対し注意事項など航空券の内容確認を呼びかけている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170614_1042/