英国国立公文書館は先ごろ1990~93年の機密文書を公開し、民主党の李柱銘・元主席に関する記述が取りざたされている。7月25日付香港各紙によると、公開文書には香港の政治体制改革や新空港建設に関する争議が含まれているほか、英政府が李氏を行政評議会に加えるかどうかを討議していたことが明らかになった。当時、行政評議会首席非官僚メンバーの●蓮如氏が92年1月のメージャー英首相との会談で「香港社会には英政府が李氏を傀儡として育成しているとの印象がある」と述べ、メージャー首相は「彼に中国側とのパイプになってもらいたい」と答えた。だが●氏は「李氏の政治戦略は中国が変わると仮定し、おそらく香港独立を1つの選択肢と考えている」と指摘した。これに対し李氏は23日、●氏の当時の見方を「完全に間違っている」と反論し、自身が基本法起草委員を務めたことなどを挙げ「一貫して1国2制度は唯一の選択肢と考えている」と強調した。一方、香港工会連合会(工連会)の黄国健・議員は「今回公開された文書で李氏が90年代から外国勢力の支援を受け、さらに香港独立の芽がすでにあったことを証明した」と述べている。【●=登におおざと】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180724_12088/