弁護士団体の香港大律師公会と香港律師会は7月4日、裁判官への人格攻撃に対する譴責声明を発表した。5日付香港各紙によると、高等法院(高等裁判所)が6月、2016年春節(旧正月)に発生した旺角暴動について元「本土民主前線」スポークスマンの梁天●氏ら3人に禁固刑を下した後、SNSでは彭宝琴・裁判長をののしるメッセージが多数掲載された。『りんご日報』の報道を引用して彭氏の写真や個人情報を載せ、亡夫が警官だったことから暗に警察寄りと批判したほか、夫の死に重ねて嘲弄する書き込みが見受けられた。このため香港大律師公会と香港律師会は「最近、電子媒体で1人の裁判官が旺角暴動について下した判決をめぐり根拠なく人格をおとしめる人身攻撃を受けたことを厳しく譴責する」との共同声明を発表。裁判官やその家族に対する理由なき侮辱は判決文や量刑が妥当であるかの議論と全く関係ないとして「これら批判は司法機関、司法プロセス、司法の公正に対する大衆の尊重と信頼に影響し、法廷べっ視を生む」と指摘した。【●=王へんに奇】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180614_11059/