行政会議は7月3日、電力2社の今後5年の発展計画を承認した。4日付香港各紙によると、特区政府が電力2社と昨年4月に交わした新たな監督管理協定では、現在保証している9.99%の利益回収率を8%に引き下げることとなり、中華電力が今年10月1日、香港電灯が来年1月1日から発効する。だが利益回収率が引き下げられるにもかかわらず両社の電気料金は引き上げられることとなり、中華電力が今年10月1日から2%、香港電灯が来年1月1日から6.8%値上げする。減排目標に向けて発電燃料のうちの天然ガスの割合を拡大させるため、両社とも天然ガス発電施設を新設する必要があるからだ。さらに両社共同で海上に液化天然ガス受け入れ基地を建設する計画などもあり、行政会議が承認した両社の発展計画では計795億ドルの投資が必要となっている。これら投資のため今後5年の電気料金は中華電力が毎年3.5%、香港電灯が毎年2.8%引き上げられると予測される。政府は市民への負担を軽減するため、立法会に87億ドルの予算を申請し各世帯に3000ドルの電気料金補助を行う計画だ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170427_8858/