フランス芸術節「法国五月（ル・フレンチ・メイ）」のプログラムの一環として５月２日に香港文化中心で開催予定だった音楽会のポスターに、出演しない演奏家の写真が無断で掲載されていることが判明し、開催が急きょ中止された。６月２、３日付『東方日報』によると、ポスターには中国出身の国宝級二胡演奏家・王国●とその息子で香港屈指の二胡演奏家として活躍する王▲（レイ・ウォン）の写真が掲載されており、あたかもピアニストのＶｉｎｃｅｎｔ Ｌａｒｄｅｒｅｔら外国の演奏家と共演するように思われていたが、実際は２人には出演の打診があっただけで、契約は結んでいなかった。レイ・ウォンは５月３１日に弟子の１人からポスターのことを知らされ、初めて写真の盗用を知ったそうだ。弟子は２人の演奏会が６月２日に香港大会堂で１９時１５分からあるのに、どうやって４５分後の香港文化中心の演奏会に出演できるのだろうとか疑問に思い知らせてきたのだという。ル・フレンチ・メイは、この演奏会は香港音楽芸術院との共催であるものの、肖像の使用などを含む詳細には一切かかわっていないとの声明を発表している。会場を管理する政府康楽及文化事務署では、問題を把握してから中止を決定。６月１日に予定されていたＶｉｎｃｅｎｔ Ｌａｒｄｅｒｅｔのリサイタルもあわせて取り消された。【●＝さんずいに童、▲＝りっしんべんに惠】【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=12499
