香港金融管理局（ＨＫＭＡ）は５月１８日、２回にわたり香港ドル買いの市場介入を実施した。１９～２１日付香港各紙によると、ＨＫＭＡは香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の下限（１米ドル＝７．８５００ドル）に触れたため、米ドル売り・香港ドル買いを実施。介入額は合計５９億９０００万ドルで、銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス（ＭＫＭＡ決済性預金残高）は２３日に１０９４億６３００万ドルに減少する。香港ドル相場は依然として１米ドル７．８５ドル付近に張り付いているため、アグリゲートバランスは１０００億ドルを割り込む可能性が高い。過去１週間の為替介入は６回で、介入額は計１９０億２２００万ドル。介入が再開された４月１２日以降では１９回、介入額は計７０３億５３００万ドルに上った。アナリストによると、６月に米国が利上げして金利差がさらに拡大し、アグリゲートバランスが約２００億ドルの水準にまで減少すれば銀行間金利（ＨＩＢＯＲ）は顕著に上昇するという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180521_10374/
