11月に行われる立法会補欠選挙では主流民主派から2人が出馬するため、親政府派の支持を得ている陳凱欣氏が漁夫の利を得るかどうかが注目されている。10月26日付香港各紙によると、陳氏は対立候補である工党の李卓人氏と香港民主民生協進会(民協)の馮検基・元主席は知名度が高く、2人の票田は必ずしも重なっていないこと、さらに5人で1議席を争うため、主流民主派が2人いても自身が有利とはいえないとの見方を示した。また一般的には馮氏と李氏が票を奪い合って2人とも落選するとみられているが、実際には馮氏が奪うのは陳氏の票であるとの見方も出て来た。陳氏は中立的なイメージがあるため中間層の支持を得られる可能性があるが、馮氏の出馬が決まってからはこの優位性が揺らいでいる。3月の補選で親政府派候補の鄭泳舜氏が当選できたのは過去10年に築いた地元での基盤があったほか、民主建港協進連盟(民建連)の九龍西区議会議員の支持で組織票を取り込みやすかったためであり、この点からも陳氏の戦況は厳しいとみられいている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20181025_14597/