10月16日、MTRの信号システムが4線同時に故障し、約100万人の足に大きな影響が出た。10月17、18日付香港各紙によると、4線同時の故障は開通以来初めて。MTRC(香港鉄路)は16日5時56分に故障のため●湾、観塘、港島線の運行間隔を8分にすると発表。その後、運行間隔は12~15分へと広がり、電車の待ち時間は30分を超えるため、他の交通機関を利用するよう呼び掛けた。その影響からバスやミニバス、タクシーの利用者が急増、停留所に長い列ができ、道路の渋滞が43キロに及ぶなど香港域内の交通はマヒした。さらに10時半には将軍澳線でも故障が発生し、どの路線でも列車に乗れない市民がホームにあふれかえる混乱となった。故障発生から約6時間後の11時25分にMTRCは、信号は一時的に修復し、4支線は非ピーク時の運行間隔へと回復したと発表した。故障の原因について、17日付『星島日報』は人為ミスの可能性があると報道。消息筋の話として、15日から16日にかけて夜通し新信号システムの試験を行った後、旧システムへの切り替えができなくなったことが原因と伝えた。MTRCでは輸送力を10%強化することを目的に、2017年から33億ドルを投じ、8つの線路の信号システムの交換を進めている。【●=くさかんむりに全】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180515_10291/