このところ香港各地で野生のイノシシが出没し騒動となっているが、10月10日には市民3人が連続してイノシシにかみつかれ、負傷する事件が起きた。10月11日付香港各紙によると、10日午前6時ごろ黄大仙の団地の警備員(女性)が深夜勤務を終えて帰宅しようとしたときにイノシシが徘徊しているのを発見。人間に気付いて驚いたイノシシは走りまわったあげく警備員に突進してきた。倒された警備員は左足や右肩をかまれたためトイレに逃げ込み「助けて」と叫んだという。悲鳴を聞きつけた高齢の男性が杖でイノシシを追い払おうとしたが、イノシシに突進されて転倒。ふくらはぎをかまれたが、幸いズボンを引っ張られるだけで済んだそうだ。その後もイノシシの勢いは止まらず、100メートルほど離れた公園へ入っていき、運動をしていた高齢男性を襲撃したため男性は杖が折れるほど応戦。イノシシは山へ逃げ帰ったという。警備員は血だまりでできるほど負傷し病院で手当てを受けたが、ほかは軽傷で済んだもよう。10月7日にも新界でイノシシがゴミをあさり、付近住民をかみつきケガを負わせる事件が起きている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20181010_14183/